新学期が始まります

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入学する女の子© Claudia Paulussen - Fotolia.com
入学する女の子© Claudia Paulussen – Fotolia.com

日本では春を象徴する桜の花が咲く時期に新学期が始まり、入学式が行われます。入社もその時期です。

ドイツではその行事は北の方で8月、南の方では9月に行われます。今年の具体的な情報は夏休みに関するブログでご確認を願いします。2020年度はコロナ・バイラスがあっても、通常に新学期を介さする見込みです。今年は北の方のメクレンブルク・フォアポメルン州で一番早くて、8月3日から、バイエルン州とバーデン=ヴュルテンベルク州では9月7日か12日から始まります。
春から昨年度の残りのランドセルとそれに合わせたペンケースとスポーツ用品を入れる特徴のある袋が販売されます。習慣として、その高価な用品は祖父や祖母に買ってもらっています。夏休み中は文房具のセールがあるので、学校に必要なものを揃える時期です。入学する6歳の子供たちも初めて参加し、文房具売り場は新学期の初日は特に混みます。

入学の初日から人生の厳しさが始まると言われていますが、大体の場合、子供たちは入学を楽しみにしています。幼稚園では最後の一年間で特別の時間をとって、入学準備をします。たとえば数字の書き方を教えたり、決まったテーマの絵を描かせたりするのです。幼稚園ではほとんどの時間自分が好きなことをしていたので、前もって少しづつ先生が教えることに慣れさせます。

新学期のもう一つの準備としては、学校の周辺で車が多い通りに特別な注意を促す交通サインが張られ、運転手に新学期の始まりを通告します。子供の安全に配慮しています。

小学校は8時からお昼まで授業があります。特に秋・冬はまだ暗いうちに登校しなければなりませんので、一年生はしばらく親につられて登校します。天気 が悪くなると黄色の安全ウエストを来ている姿も見かけます。モダンなランドセルには反射テープがついています。最近、車で送られる子供の数も増えていますが、二年生になるとだいたい自分で歩いて登校します。自転車での登校は4年生になると警察官の指導を受けて、テストを合格した子供しか許されていません。

入学の日が来ると一年生は家族と一緒に入学式に参加します。その入学風景で面白い習慣が見えます。それは「シュール・チューテ」という円錐形の飾り付きの筒です。中には飴や小さな本、鉛筆とかノートなどが入っています。 これも子供たちが楽しみにしている事のひとつです。場合によっては、幼稚園で自分で作ったものもあり、親の手造りのものもあります。豪華な飾りがあるシュール・チューテを買うことも出来ます。