
日本の祝日は大自然・儒教・日本の歴史に由来していますが、ドイツの祝日の大部分はキリスト教に由来しています。クリスマスは世界中で知られていて、その日付も変わらず、解かりやすいのですが、イースター(復活祭)とペンテコステ(五旬際)の日付は毎年その都度変わります。なぜなら、多くのドイツ人にも理解されていませんが、昔ヨーロッパでも陰暦(旧暦)に従った時期がありました。西暦に変わった後、イースターの日程に合意できず、それが基で東方教会がローマ教会と別れたともいわれています。
キリスト教に依頼している
日本のゴールデンウィークはいろいろな祝日がまとめられいて、それでも理解しやすいのですが、キリスト教の世界では、まず2月のカーニバル(謝肉祭)の盛り上がりの火曜日から、遅くて6月に行われるペンテコステ(聖霊降臨際)、その10日後のコーパス・クリスティ(聖体際)の間はかなり複雑なリズムで祝日が設定されます。2021年は下記の日付です。
カーニバル(謝肉祭): 2月15・16日
(特にケルン・マインツ・デュッセルドルフでは休日となります)
聖金曜日(受難記念日): 4月2日
イースター(復活祭): 4月4・5日
キリスト昇天祭: 5月13日
ペンテコステ(聖霊降臨際): 5月23・24日
コーパス・クリスティ(聖体際): 6月3日
5月1日はキリスト教と関係ないメーデーとして、春の訪れを祝います。1886年のアメリカ・カナダの労働組合の総合ストライキ以来、ヨーロッパでも労働者の祝日としてつかわれています。その日は労働組合員の集まり及びデモも催されます。
カトリックが強い南ドイツは聖母マリア昇天祭が8月15日で、バイエルン州とザールラント州のカトリック教徒が多数住んでいる町と村では、その日が祝日となります。それ以降、キリスト教の祝日はクリスマスまでありません。
ドイツ統一の日として10月3日は祝日となります。